代表メッセージ

「原因わからず工事はするな」。これは私が常日頃、大切にしている言葉です。私の会社は、リフォームの中でも難しいといわれる雨漏りの修繕工事に特化したリフォーム会社です，そして、お客様や工事を行う施工業者を一人でも笑顔にすることが、私の一番やりたいことです。
私は愛媛県今治市の出身で、高校卒業後に大阪の専門学校で土木や測量を学びました。平成9年に建設会社に入社して屋根や外壁、塗装や防水などを担当し、6年後に独立してからも同じく外壁などの仕事をやらせていただいています。

雨漏り工事が難しいといわれるのは、検査をしても、雨が漏れてくる原因を特定しにくいからです。例えばケガをしたら、病院に行きますよね。そこで医師は「ほおっておけば自然に治る」か、「絆創膏をはって治す」か、あるいは「外科手術が必要」か判断してくれます。原因を突き止めたからこそ、どのような措置が必要かが判断できます。

雨漏り工事も同じと言いたいところですが、残念ながら、中には原因を特定できないまま工事に入る施工業者がいます。よく分からないから「多分、問題はこの辺りだ」と施工範囲を広げ、屋根や壁をはがして大きな工事を行ってしまうのです。

そもそもなぜ雨漏りの原因は特定しにくいのでしょうか？理由は検査の方法にあります。

一般的な雨漏り検査は、散水検査です。問題があると思われる箇所に水道水をかけ雨漏りを再現して原因を特定するのですが、実際の雨漏りは、数時間かけて涌ってくるケースがほとんど。そのため、たった30分間水をかけ続けただけでは、再現が難 しいのです。だから原因がつかみにくいのですね。

工事の後は、たいてい施工業者はお客様に「しばらく様子を見てくださいと言いますが、雨漏りの原因となるところが適切に補終されていなければ、また雨漏りが起きます。その結果「高い工事代を 払ったのに雨漏りが改菩されない」「だまされた」という事態につながるのです。

こうなる理由は1つ。施工業者が原因を突き止められていないからなのです。
私は、お客様をそんな目に合わせたくありません。そのような被害からお客様を守りたいと思っています。

私たちの雨漏り検査は、散水の代わりに＂特殊な粘土＂を使います。検知率はなんと100%！原因となる箇所をピンポイントで特定します。

これは一般社団法人「雨涸り検診技術開発研究所」、通称「アマケン」の雨漏り検診です。特許も取得しているこの検診方法に私が出合ったのは、15年前。大変感動して、以来この検査で原因を見つけ、その原因に合った適切な工事を行ってきました。

以前、アマケンの雨漏り検査でこのようなことがありました。築8年の3階建ての住宅で、3階の子ども部屋が雨漏りで大変だというのです。問題の部屋の天井は、変色してすでに落ちかかっていました。それにもかかわらず、検査しても原因が分かりません。

そこでついに天井を取り除いてみたところ、そこはなんとカビやキノコ？でいっぱい！実はその部屋 は、喘息の子どもさんのために24時間加湿していました。そこへ片流れという屋根と、高気密高断熱と いう構造上の条件が重なり、屋根裏に大量の湿気が溜まった結果、木材が腐ってしまったのです。そう、原因は外の雨ではなく、室内の湿気でした。

このような場合、一般の散水検査では原因の特定は難しかったでしょう。アマケンの雨漏り検診技術のおかげで、原因を突き止めることができたのだと思います。

現在、全国に約140人の会員がいるアマケンの雨漏り検診をもっと世の中に広めたいとの思いから、私は今、問西支部長を務めています。最近はアマケンの実績が少しずつ認められ、「どうしても原因がわからない」というハウスメーカーからも検査の依頼をいただくようになりました。そのような人たちには大いに協力し、お支えしたいと思っています。

私たちは責任ある仕事を行うリフォーム工事会社として、雨漏りのほか壁や結露のメカニズムをきちんと理解して工事を行っています。

断熱建材にもこだわります。業界の「良いという評価をうのみにせず、実際に自分で実験してみて「湿度調整ができるな」「燃えにくいな」「防虫効果も抜群だ」と確かめて納得したものを使っています。絶対に妥協しません。

そんな私が大切にしていることは、お客様に嘘をつかないことと、裏切らないことです。当たり前かもしれませんが、派手な宜伝でお客様を集め、ずさんなリフォーム工事を行う業者がいるからこそ、大切にしています。そうしてリフォームで被害を訴える人を、1人でもなくしたいのです。

そしてもう1つ大切にしているのが、私を含めて従業貝が4人とパートさんの小さな会社を選んで、エ事を依頼してくださるお客様とのご緑です。感謝の思いを胸に、今日も工事をやらせていただいています。